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胃もたれ(胃がズーンと重い)

胃がズーンと重く感じる胃もたれとは

胃もたれ消化がされず、食べ物が胃の内部に長い間溜まっているように感じます。患者様によって感じ方は異なり、お腹が張る、胃が重い、みぞおちが苦しい、圧迫される、つかえた感覚などを覚えます。
本当に食べ物が胃に長時間留まっていることもあり、食べ過ぎなど普段の生活の中でも現れやすい症状です。ただ調子が悪いと思う方もいますが、なかには重篤な疾患が潜んでいることもあります。胃もたれが何度も起こる場合は、当院までお気軽にご相談ください。

受診すべき胃もたれ

脂肪の多い食事や暴飲暴食など原因が明らかで、すぐに改善し、何度も起きない場合は経過を観察しても問題ありません。しかし、以下のような胃もたれが起きている場合は、早めに当院までご相談ください。

● 突然胃もたれが起きた
● 暴飲暴食など明確な原因がないのに胃もたれが起こる
● 胃に負担のかからない食事にもかかわらず胃もたれが継続する
● 胃もたれに伴って体重減少など別の症状が起こる

胃もたれの原因はストレス?疾患以外が原因で生じる胃もたれ

暴飲暴食

肉類、炒め物、天ぷら、フライなどの脂肪の多い食事や暴飲暴食をした後は、胃もたれが起こりやすいです。また、寝る直前に食べる、食事の時間が一定でない、偏食などは胃に負担がかかり、胃もたれを起こします。

ストレス

消化管機能は自律神経によって制御されており、ストレスが溜まり自律神経が失調すると、胃の蠕動運動が弱まり、胃液分泌量が減るなど、消化管機能が上手く機能しなくなり、胃もたれなどの症状が現れます。

加齢

加齢により消化管機能や筋力が衰え、胃もたれが発生しやすくなります。

胃もたれの原因となる主な消化器疾患

胃もたれの原因となる疾患は数多くあります。普段の生活に原因が思い当たらないのに胃もたれが起こる場合は疾患の症状として起こっている可能性があります。お早めに当院までご相談ください。

食道がん

食道粘膜に発生するがんですが、早期の自覚症状はほとんどありません。病状が進むと、食事の際に違和感が起こり、その他、胃もたれや胃痛、かすれ声、咳などの症状を示します。主な原因はアルコールやタバコで、なかでもアルコールを摂取すると顔が赤くなる方はリスクが高いです。

逆流性食道炎

胃酸を含む胃の内容物が食道へ逆流し、食道粘膜に炎症が発生する疾患です。主な症状には、胃もたれや胃痛、心窩部痛、胸やけ、嚥下障害、かすれ声、げっぷなどが挙げられます。原因には、加齢などによる下部食道括約筋の弛緩、お薬の副作用、姿勢や服装などによる腹圧の上昇などが考えられます。

慢性胃炎

胃に慢性的な炎症が発生する病気です。胃酸の分泌量が減少するなど胃機能が低下し、胃痛や胃もたれなどの症状が起こりますが、目立った症状が現れずに病状が悪化する場合もあります。炎症が続くと、胃粘膜が薄くなり萎縮性胃炎を発症する可能性がありますが、この状態は胃がんになるリスクが高いため気をつけましょう。

ピロリ菌感染

ピロリ菌感染は慢性胃炎の原因となります。慢性胃炎が軽症の場合は胃もたれなどの症状が現れることが多いです。除菌治療を行えば炎症の進行・再発を防ぐことができ、胃がんの予防にも繋がります。

機能性ディスペプシア

炎症などの器質的異常がないのに、胃もたれや早期膨満感などの症状が続く疾患です。原因ははっきりとしていませんが、胃の知覚過敏や機能不全などが関係していると言われています。検査を受けたのに原因が分からなかった方は一度ご相談ください。

胃下垂

胃の上部は通常の位置にありますが、下部が常に下に垂れてしまっている状態です。胃の蠕動運動が正常に行われず、胃もたれが起こりやすくなります。先天的な異常により胃下垂になる場合が多いです。胃下垂そのものは疾患ではないですが、症状が強く現れている方は症状を和らげる治療を行います。

胃がん

早期の自覚症状はほとんどなく、悪化してから症状を示すことが多いです。なお、胃壁が狭窄して不快感や胃もたれ程度の症状しか現れない場合があるため、放置してしまう方もいらっしゃいます。少しでも異変を感じたら当院までご相談ください。

胃もたれの検査と診断

まずは問診にて、胃もたれを感じ始めた時期、症状の推移、それ以外の症状の有無、食習慣や食事内容、服用中のお薬、既往歴などをお聞きし、その情報をもとに適切な検査を実施します。

胃カメラ検査

胃カメラ食道、胃、十二指腸の疾患の可能性がある方に実施します。胃カメラ検査は粘膜の状態を直接確認し、疑わしい病変が発見された場合は組織を採取して病理検査を行うことで、様々な疾患の確定診断が可能です。また、採取した組織からピロリ菌感染の有無も調べられます。

胃カメラ検査はこちら

薬物療法による経過観察

高齢の方など胃カメラ検査が行えない場合、胃もたれの症状を和らげるお薬を使用し、経過を定期的に確認します。

胃もたれの予防と治し方

検査結果から、胃もたれが疾患によるものと判明した場合、各疾患に応じた治療を実施します。以下は、胃もたれに対して行われる主な治療です。

生活習慣の改善

胃もたれの改善・再発を防ぐために、食事内容や食習慣の見直しが有効です。アルコール、香辛料、脂肪が多い食品は避け、暴飲暴食を控えましょう。また、可能な限り決まった時間に食事を摂る、寝る2時間前までに食事を済ませる、しっかり噛んで食べるなどを心掛けましょう。
その他、適度な有酸素運動を日頃から行うと、消化管機能が向上しますので有効です。まずはストレッチや散歩など軽いものから取り組んでみましょう。

ストレスを溜めない

ストレスで自律神経が失調すると、消化機能が低下します。リラックスできる時間をしっかり確保しましょう。

休息・睡眠をしっかり取る

しっかりと休んで睡眠を取ることで、自律神経のバランスが整えられ、肉体的・精神的な疲労が取れます。

ピロリ菌除菌

ピロリ菌を除菌することで、炎症などの再発を抑えられ、多くの消化器症状の改善に繋がります。ピロリ菌の感染は、胃カメラ検査で採取した組織から調べられますが、その他にも血液、呼気、便、尿などから確認することもできます。陽性と判定された場合は除菌治療を行えます。

胃もたれにお困りの場合は
かくだメディカルクリニックにご相談ください

外観当院の消化器内科では、専門的な検査や治療を提供しており、経験豊富な医師が胃カメラ検査、大腸カメラ検査、腹部超音波検査などを担当します。数多くの消化器疾患に対応した検査を実施しており、原因に応じた適切な治療を提供できます。また、苦痛なく受けられる胃カメラ検査にも対応しておりますので、安心してご相談ください。