食事が喉に詰まる・食べものが
下に下がらないなどと
感じたことはありませんか?
喉のつかえ感は様々な表現があり、患者様は「喉に違和感がある」「喉に異物感がある」「食べ物が下に下がらない・つまる」などと訴えます。慢性的に喉のつかえ感でお困りの方も多いです。気になる症状がある方は当院までご相談ください。
「喉がつまる」
「食べ物が下がっていかない」
の症状の例
- 食べ物が喉や胸に引っかかる感じがする、飲み込みにくい
- 食事中や食後に胸に食べ物がつまる感覚がある
- 背中や胸が押されるような痛みを感じる
- ゲップを繰り返す
- みぞおちに重苦しい感覚がある
- 飲み込んだ時に食べ物が下に降りていかない
- 喉のつかえ感が気になり、吐いてしまうことがある
- 冷たい水を飲んだ時・ストレスが溜まっている時は
水や食べ物が下に降りず、胸でつかえる感覚を自覚しやすい
医療機関を受診すべき症状
喉のつかえ感が解消せず、喉の痛みや胸やけ、嚥下困難、発熱などの症状を伴う場合は当院までご相談ください。喉のつかえ感や異物感の原因を確認するためには胃カメラ検査が有効です。少しでもお悩みの症状がある場合は、お気軽に当院にご相談ください。
喉がつかえるときの
症状別の原因
喉がつかえる
+げっぷが出る場合
- 逆流性食道炎
- 咽喉頭逆流症
喉がつかえる+息苦しい場合
- 咽喉頭逆流症
- 好酸球性食道炎
- アレルギー
喉がつかえる+イガイガする・
異物感がある場合
- 咽喉頭異常感症
- 風邪
- 咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎
喉がつかえる
+胸が痛い・しみる場合
- 食道カンジダ症(カンジダ性食道炎)
- 逆流性食道炎
喉がつかえる
+発熱・倦怠感がある場合
- 風邪
- 咽頭炎・喉頭炎・扁桃炎
喉がつかえる+眠れない場合
- 咽喉頭異常感症
喉のつかえ感を生じる主な疾患
逆流性食道炎(びらん性胃食道逆流症)
胃酸が食道に逆流して、食道粘膜に炎症が発生し、潰瘍やびらんなどができる疾患です。呑酸や胸やけの原因疾患としてよく見られます。また、食べ物を食べると胸がつかえたり喉がつまったりするなどの症状が現れることがあります。炎症が悪化すると出血が起こることもあります。胃カメラ検査で食道粘膜の炎症の程度などを確認することで診断を行うことができます。
咽喉頭逆流症
咽喉頭逆流症は胃酸が喉頭や咽頭など喉まで逆流する疾患です。飲み込みにくさ、喉の痛みやつかえ感、胸やけ、呑酸など逆流性食道炎と同様の症状が現れます。
食道と胃の境界にある括約筋の機能不全、暴飲暴食による胃酸分泌量の増加などが発症原因として挙げられます。
また、寝不足やストレスにより食道粘膜に知覚過敏が起こることで発症することもあります。
好酸球性食道炎
食事などが原因でアレルギー反応が起こり、食道粘膜に慢性的な炎症が発生する疾患です。主な症状は胸付近の違和感や胸やけ、喉や胸のつかえ感、嚥下障害などが挙げられます。なお、げっぷや胸やけなどが起こることは少ないです。
機能性ディスペプシア
吐き気、胃痛、食後のもたれ感などの慢性症状により日常生活に支障が生じますが、それらの症状を引き起こす器質的疾患が見つかりません。喉のつかえ感や嚥下障害が起こることもあります。原因ははっきりとしていませんが、不安やストレスなどによる胃の運動異常や知覚過敏などが関係しているのではないかと言われています。
カンジダ性食道炎
ストレスや疲労などで免疫力が低下することで、常在菌のカンジダが食道粘膜で異常に増殖し、炎症が発生する疾患です。胃カメラ検査で粘膜を観察すると、痰に似た白苔が食道壁に付いていることが確認できます。悪化した場合、喉の痛み、喉や胸のつかえ感、胸やけなどの症状が現れ、飲食時に違和感を覚えるようになります。
自然治癒が望めることもありますが、患者様の状態によっては抗真菌薬を使った薬物療法を行います。
ウイルス性食道炎
免疫力が弱まった場合や慢性的な炎症が起きている場合、ヘルペスウイルスやサイトメガロウイルスによって食道に炎症が発生することがあります。逆流性食道炎と同様に、胸付近の違和感、胸やけ、嚥下障害などの症状を示します。また、喉がつまる感覚を覚えることもあります。
食道アカラシア
食道下部の筋層内の神経に問題が起こり、食道と胃を繋ぐ括約筋の締まりが強くなります。その結果、食道の拡張や食物の通過障害が発生します。よくある症状には、喉や胸のつかえ感、嚥下障害、嘔吐などが挙げられます。その他、胸部の不快感、胸やけ、吞酸などの症状も起こることがあります。これらの症状が過剰なストレス、冷水を飲むことにより増悪する傾向があります。
咽喉頭異常感症
過剰なストレスにより、喉や食道粘膜に異常が発生した状態です。喉頭や咽頭、食道には腫瘍や炎症などの異常は見つかりませんが、喉の異物感や違和感、喉や食道のつかえ感、嚥下障害などの症状を示します。胃カメラ検査などを行い、異常がないと診断されることで、症状が解消することもよくあります。
食道がん
食道がんで食道内が狭くなると、食事の際に胸痛や胸やけ、つかえ感などの症状が起こります。また、心窩部痛や出血が起こることもあります。
食道がんは、日頃から熱い飲み物やお酒を飲む方、タバコを吸う方は発症リスクが高いと考えられています。食道がんのリスク要因は咽頭がんと同様のため、食道がんと咽頭がんを併発することも多いです。咽頭がんでは、喉がつまる感覚が現れる場合もあります。
咽頭がん
咽頭がんの初期は自覚症状が乏しいですが、悪化すると食事中や食後に喉の違和感や異物感を覚える場合があります。食道がんと同様に日頃から熱い飲み物やお酒を飲む方、タバコを吸う方は発症リスクが高いと考えられています。
胃がん
胃がんで食物が胃を通過しにくくなる、スキルス胃がんにより胃が膨らまなくなることで、胃の内容物が食道に逆流しやすくなります。逆流性食道炎を発症すると、胸部の不快感や胸やけ、嚥下障害などの症状が起こる場合があります。また、心窩部痛や出血が起こる場合もあります。
風邪
ウイルス感染が主な原因です。咳やつかえ感、鼻水、発熱などの症状を示します。また、喉が腫れてつかえる感覚を覚えることがあります。
アレルギー症状
ハウスダストや化学物質、薬剤、花粉、食品などがアレルゲンとなり、喉や口の粘膜に付着することで、粘膜が腫脹して喉がつかえる場合があります。アレルギーがある方は、受診時に医師にお申し出ください。
喉がつかえる時の検査
胃カメラ検査
喉がつかえる原因を調べるためには、胃カメラ検査が有効です。喉や食道粘膜を観察し、病変の有無を確認します。
当院は経験豊富な医師が最新の内視鏡システムを使用した高精度な胃カメラ検査を実施しております。また、当院では患者様へのご負担を最小限に抑えるために、鼻から内視鏡スコープを挿入する経鼻胃カメラ検査や鎮静剤を使用して眠ったままできる胃カメラ検査にも対応しております。
喉のつかえ感は
かくだメディカルクリニックまで
ご相談ください
食べ物が下に下がらない・詰まる、喉がつかえる感じがするなどの症状は、食道がんなどの重篤な疾患で生じている可能性もあるため、原因を確かめるための検査を受けることが重要です。当院では、食道がんの早期発見も可能な胃カメラ検査を実施しております。患者様の苦痛に配慮した検査を実施し、早期発見・早期治療に努めております。お気軽にご相談ください。